MicroStationは五つの環境変数と一つの選択事項アイテムでオート保存動作を制御します。
ルール1、環境変数が定義されていなく、且つ選択事項の「デザインの変更を自動的に保存」にチェックは入っていないうえで、MicroStationを閉じる場合は、編集のあるデザインファイルはオート保存されず、「変更を保存」のアラートメッセージが表示されます。
ルール2:環境変数のプライオリティレベル > 選択事項アイテムのプライオリティレベル。環境変数は設定されていれば、選択事項アイテムは環境変数の設定に従って自動的に設定され、且つ変更不可です。
ルール3:MS_DGNAUTOSAVEの定義内容は0または負数の場合は、すべてのファイルフォーマットに対して、オート保存機能は禁止されます。ルール1のように、MicroStationを閉じたら、編集のあるデザインファイルはオート保存されず、「変更を保存」のアラートメッセージが表示されます。ルール2のように、「デザインの変更を自動的に保存」にチェックがなく、且つ編集不可です。
ルール4:MS_DGNAUTOSAVEの定義内容は正数の場合は、すべてのファイルフォーマットに対して、オート保存機能はオンになります。定義内容の値はオート保存タイマの頻度を秒単位で設定します。たとえば、2(既定値)に設定した場合、約2秒間、ユーザーが何も作業しないでいると、オート保存が機能します。ルール2のように、「デザインの変更を自動的に保存」にチェックが入り、且つ編集不可です。
ルール5:MS_V7AUTOSAVEの定義内容は正数の場合は、V7フォーマットのファイルに対するオート保存タイマの頻度を秒単位で設定します。たとえば、300(既定値)に設定すると、デザインに最初の変更が加えられてから約5分後にオート保存が機能します。最小値は30秒です。設定するオート保存時間を超えた場合は、保存するかとのアラートメッセージのダイアログボックスが表示され、キャンセルを押したら保存しません。※注意事項:MS_DGNAUTOSAVEとMS_V7AUTOSAVE 両方とも正数として設定された場合は、V7フォーマットに対して、MS_V7AUTOSAVE の設定値は優先です。
ルール6:ルール5と似たように、MS_DWGAUTOSAVE の定義内容は正数の場合は、DWGとDXFフォーマットのファイルに対するオート保存タイマの頻度を秒単位で設定します。たとえば、300(既定値)に設定すると、デザインに最初の変更が加えられてから約5分後にオート保存が機能します。最小値は30秒です。設定するオート保存時間を超えた場合は、保存するかとのアラートメッセージのダイアログボックスが表示され、キャンセルを押したら保存しません。※注意事項:MS_DGNAUTOSAVEとMS_DWGAUTOSAVE 両方とも正数として設定された場合は、DWGとDXFフォーマットに対して、MS_DWGAUTOSAVE の設定値は優先です。
ルール7:MS_V7AUTOSAVE_NODIALOG とMS_DWGAUTOSAVE_NODIALOGの定義内容を任意の値に設定しても、ルール5とルール6の保存するかとのアラートメッセージのダイアログボックスは表示されず、オート保存が自動的に実行されます。
ルール8:MS_DGNAUTOSAVE、MS_V7AUTOSAVE 、MS_DWGAUTOSAVE はすべて正数に設定する場合は,MicroStationを閉じたら、すべての内容はオート保存されます。
結論として、
環境変数のプライオリティレベル > 選択事項アイテムのプライオリティレベル。環境変数の設定がなければ、選択事項アイテムで自動保存を制御させます。
MS_DGNAUTOSAVEの設定内容は0または負数の場合は、すべてのファイルフォーマットに対して、オート保存機能は禁止されます。
MS_DGNAUTOSAVEの設定内容は正数の場合は、すべてのファイルフォーマットに対して、オート保存機能はオンになります。
それを前提にして、V7 DGN、DWG、DXFファイルを開く場合は、
MS_V7AUTOSAVE とMS_DWGAUTOSAVE の設定内容は0または負数の場合は、作業中、オート保存はされませんが、MicroStationを閉じたらオート保存が自動的に実行されます。
MS_V7AUTOSAVE とMS_DWGAUTOSAVE の設定内容は正数の場合は、MS_V7AUTOSAVE とMS_DWGAUTOSAVE の設置内容はMS_DGNAUTOSAVEより優先です。
MS_V7AUTOSAVE_NODIALOG とMS_DWGAUTOSAVE_NODIALOGはオート保存を制御できず、V7 DGN、DWG、DXFファイルに対して、MS_V7AUTOSAVE とMS_DWGAUTOSAVE の設定内容は正数の場合は、保存するかとのアラートメッセージのダイアログボックス表示されるかを制御します。