リモートアクセスと仮想化の急増により、別のマシンを介したホストマシンでのBentley製品の使用が一般的になりつつあります。ここでは、SELECTserverおよびSubscription Entitlement Service(SES)コネクトライセンスによって、使用状況がどのように記録されるかについて説明します。
※License Client 11.0.12.2は、CONNECTION Client 11.0.1.109以降より含まれているモジュールです。
マルチユーザー環境とシングルユーザー環境での仮想環境とリモート環境の使用の増加をより適切にサポートするために、CONNECTION Client がアプリケーションの使用を関連付けるマシンを決める方法が変更されました。
シングルユーザー環境にはWindows10やWindows8.1などのサポートされているオペレーティングシステムが含まれます。これらの環境では一度に1人のユーザーしかリモート接続できないため、アプリケーションの使用状況は、物理マシンであるか仮想マシンであるかに関係なく、アプリケーションプロセスが実行されているWindowsマシン名(デバイス名)に対しライセンスクライアントによってログに記録されます。これらのマシンに接続するリモートセッションは、ログに記録される使用量に影響を与えません。
マルチユーザー環境にはWindows Server2016やWindows Server 2019などのサーバーオペレーティングシステムが含まれます。これらのオペレーティングシステムは、複数のユーザーがマシン上のリソースに同時にアクセスできるように設計されています。ユーザーがこれらの環境のいずれかにリモート接続している場合、CONNECTION Clientは、ライセンスクライアントサービスの開始時に、Windowsユーザーがリモート接続しているデバイス名を所得します。 そのライセンスクライアントサービスセッションで作業されている間、そのWindowsユーザーで実行されたアプリケーションの使用状況は、そのリモートマシンのデバイス名を使用してログに記録されます。プロセスがサーバー上で実行されている間にユーザーが1つのホストからのリモートセッションを終了し、別のホストから接続した場合、元のホスト名(つまり、ユーザーがリモート接続した最初のマシン)は、アプリケーションの使用状況をログに記録するために維持されます。 その最初のホスト名は、Windowsユーザーがサインアウトするか、または、ライセンスクライアントサービスが再起動されるまで引き続き使用されます。
Bentley製品は、リモートデスクトップを介し別のコンピューターにてリモートで使用量が発生したことを検出します。 SELECTserverベースの製品とSESベースの製品が使用量をデバイス名に関連付けする方法には大きな違いがあります。
Citrixは、ターミナルサービスを介してクライアントマシン上のサーバーにインストールされた製品を実行する仮想化テクノロジーであり、リモートデスクトップで使用されるのと同じ基礎テクノロジーです。したがって、Citrixサーバーで公開されているBentley製品の使用状況は、SELECTserverベース、またはコネクトライセンス(SES)ベースには関係なく、リモートクライアント名として記録されます。
仮想マシンは、仮想マシンがインストールされているコンピューターとは別のマシンとして機能します。ただし、仮想マシンにアクセスする方法によって、製品の使用状況が記録されるマシン名が決まります。リモートデスクトップまたはリモートデスクトップサービス(以前のターミナルサービス)を使用するHyper-Vマネージャーを介して仮想マシンに接続する場合、「リモートデスクトップの使用」セクションの基準を使用して使用状況が記録されます。 VMware Workstationなどのコンソールセッションを介して仮想マシンに接続する場合、使用状況はホストマシンに対して記録されます。原則として、WindowsでClientName環境変数が定義されている場合、使用量は「リモートデスクトップの使用法」セクションの基準を使用して記録されます。
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