4.3. Error, Steel table Property is not Found in Table. Check syntax.


解析を行う際(特に古いバージョンで作成したモデル)に以下のエラーが発生する場合があります。
Error, Steel table Property is not Found in Table. Check syntax.
意味:鋼材の属性が見つかりません。構成チェック願います。
1. 原因
以下の2つの原因が推測できます。
① 古いバージンで作成されたモデルのため、鋼材の定義が最新版と異なります。
STAAD.Pro V8i: TABLE ST W21 x 275 (「x」の前後にスペースが入っています)
STAAD.Pro CONNECT Edition: TABLE ST W21x275 (「x」の前後にスペースがありません)
② STAAD.Proの鋼材カタログがきちんと読み取れていない状態になっています。
③ モデルには定義されていない鋼材が使用されています(特に中国のパイプ)。
2. 対策
上述の原因に対し以下の対策をお試しください。
① コマンドファイルにスペース削除
スペースが複数の場所にある場合、検索・置き換え機能を使うと便利です。

注意:対象外の「x」が他のコマンドにもありますので、結果を一つずつ確認することは推奨されます。
② STAAD.Proカタログ再読み込み
以下の手順に従い、再読み込みできます。
ステップ1:タスクマネージャーを起動する。
ステップ2:「サービス」タブをクリックする。
ステップ3:Bentley Property Catalog Serviceを探し、右クリックし、「停止」を選択する。

ステップ4:再度右クリックし、「開始」を選択する。

③ 鋼材新規定義
以下のステップに従い、鋼材を新たに定義することができます。
ステップ1:「仕様」→「ユーザーテーブル」→「ユーザーテーブルマネージャー」の順に選択し、「ユーザーテーブルマネージャー」のダイアログを起動します。

ステップ2:「ユーザーテーブルマネージャー」の「新規テーブル」クリックします。

ステップ3:断面タイプを選択し、「OK」ボタンをクリックします。外部テーブル(.uptファイル)が用意された場合、「外部テーブル読み込み」にチェックを入れ、「参照」ボタンをクリックし、ファイルを読み込みます。

例:PIP_5F00_Section_5F00_Chinese.upt

ステップ4:(uptファイル読み込みの場合、ステップ5へ進めてください)「追加」ボタンをクリックし、鋼材の形状を定義できます。

鋼材定義ダイアログ

ステップ5:鋼材定義が完了でき次第、「テーブルを保存」→「閉じる」の順にクリックし、再度解析を行います。

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上述の方法を試しても、エラーを解決できない場合、STAAD.Proをアンインストールし、最新版をインストールするようにお願いします。