3.4.2 解析時間の短縮方法について


 
プロダクト:
STAAD.Pro
 
バージョン:
CONNECT Edition
 
環境:
All
 
担当:
Khanh N. Hoang
 
モデルの規模によって解析時間が異なります。以下の方法をご参考の上、適切な方法を適用していただくと、解析結果の正確さを保ちながら、解析時間を短縮できます。
1.最新バージョンのご利用
STAAD.Pro CONNECT Edition V22.05よりAdvancedソルバーが装備されており、V22.05以降のバージョンはスタンダード版でもAdvanced版と同じ解析スピードを持っています。アップグレードだけでAdvancedソルバーを無償でご利用いただけますので、最新バージョンのご利用を強くお勧めします。CONNECT EditionとV8iとの解析スピードの比較は以下の画像をご覧ください。
また、CONNECT EditionにてV8iと同じ解析結果を生成したい場合、クラウド解析機能で旧バージョンのソルバーを選択し、解析を行えます。詳細についてこちらのWikiをご参照ください。
 
2.STDファイルの保存場所
STDファイルをサーバ-に保存すると、データの読み込み速度および書き込み速度が遅くなる場合があるので、PCのローカルドライバーに保存するのはお勧めです。また、サーバ-に保存する場合、解析エラーになる可能性もあります。詳細についてこちらのWikiをご参照ください。
 
3.プレートメッシュのサイズ変更
メッシュが細かければ細かいほど、STAAD.Proへの負担が増えるので、支障がなければメッシュのサイズを大きくすると、解析スピードが改善されます。
 
4.繰り返し荷重を組み合わせ荷重へ変換
線形解析の場合、繰り返し荷重と組合せ荷重が同じ結果を生み出します。よって、非線形解析を利用しない場合、繰り返し荷重を組み合わせ荷重へ変換することで、ソフトへの負担を軽減できます。上述の2つの荷重の違いについてこちらのWikiをご参照ください。
 
5.モデルの不要な部材削除
解析結果に影響のない部材(例:階段、手すりなどの二次部材)を削除することでモデルの規模を縮小し、解析時間を短縮できます。